NHK教育『青春リアル』(2009.04.04スタート)

性同一性障害を公表している女子大生モデルの椿姫彩菜(24)による人生相談番組が4月4日にスタートする。NHK教育「青春リアル」(土曜後10・35)で、家族との絶縁や社会の偏見など数々の苦境を乗り越えた経験を生かし、悩める若者にアドバイスを送る。


かれんな笑顔と明るいトークでバラエティー番組に引っ張りだこの椿姫。だが、幼少のころから自分の性別に違和感を覚える性同一性障害を抱え、性別適合手術や戸籍変更などのさまざまな苦境を乗り越えてきた。


今回はこうした経験や個性を生かせる仕事。強く意気込んでおり「私も10代のころ悩みが多かったのですが、いろいろな人から応援をしてもらってきました。今回は同世代のさまざまな悩みを聞き、自分なりにアドバイスをしていきたい」と抱負。初の番組MCで「プレッシャーがある一方で、やる気に満ちあふれています」と話した。


相談を持ち掛けるのは10〜20代の若者20人。それぞれが自身の悩みや葛藤(かっとう)などを番組ホームページに書き込み、議論する。番組では毎回、それらの記述をもとにしたドキュメンタリー映像を見ながら、椿姫が助言したり、若者たちと意見交換する。


若者20人は4カ月ごとに交代するシステムで、第1期には「派遣切り社員」や「7月出産予定のシングルマザー」など今の日本を象徴する悩みや葛藤を抱えるメンバーが集まっている。


亀谷精一チーフプロデューサーは「椿姫さんは普通の20代では体験しないさまざまな葛藤を抱えてきた。同世代の代表として若者たちと同じ視点で番組に参加してもらいたい」と期待している。




スポニチアネックスHPより)


*「悩み相談」「人生相談」というジャンルでのメディア出演は、これまでにもNHK『一期一会』NHKラジオ『渋マガZあきらめないぜ!スペシャル』雑誌『FYTTE』(学研)での連載などがあり、その度にモデルや商品プロデュースのお仕事もさることながら、椿姫さんの適正はカウンセリングマインドにあるのではないかと思っていたものです。この番組での交流を通じて、椿姫さんと悩める若いみなさんとの間にどういうストーリーが紡がれてゆくのか、今から興味を惹かれます。